あなたの抜け毛は大丈夫？要注意な抜け毛について解説！
抜け毛が増えると誰しも不安にかられるものです。
実は抜け毛にも種類があります。正常な抜け毛は１日５０～１００本程度とのデータがあり、これは季節によっても変動します。特に、夏の頭皮ダメージが影響する秋は季節性の脱毛が増える時期です。
いつもより抜け毛が多いと感じても、一般的な薄毛なのか注意が必要な抜け毛なのかご本人では判断が難しいのではないでしょうか。
そこで今回は、正常な抜け毛なのか、異常のある抜け毛なのか見分ける方法について解説していきます。
生理的な抜け毛とは？
正常な抜け毛は、ヘアサイクルの過程で起こります。ヘアサイクルは下記の３つの状態を繰り返す現象です。
◆成長期⇒毛母細胞が分裂を繰り返すことで、髪の毛が太く長く成長する期間で通常２～６年程です。
◆ 退行期⇒髪の成長が止まり、毛が抜け落ちる準備を始める期間で通常２～３週間程です。
◆休止期⇒寿命を終えた髪が抜け落ち、次の髪毛を準備する期間で通常３～４ヶ月程です。
成長期を終えた髪は、退行期に入るとシャンプーやブラッシングの際に自然と抜けていきます。このような正常な抜け毛は毛根部分に白い「毛根鞘」という組織がついています。
前述の正常な抜け毛が１日に５０～１００本程度ある場合はあまり心配はありません。しかし、このような特徴を持たない抜け毛が増えた場合には注意が必要です。
以下で解説していきます。
注意が必要な抜け毛とは？
注意が必要な抜け毛にはどのような特徴があるのでしょうか。
AGAが進行している方や円形脱毛症を発症している方など、それぞれに特徴的な抜け毛が起きます。
以下にあげる特徴に該当する抜け毛が多い場合には注意が必要です。
①AGAに特徴的な抜け毛
AGAが進行してくると、細く短い未成長な毛髪が抜け落ちてしまいます。コシのない弱弱しい毛のまま、成長せずに抜け落ちてしまうのです。
前述の通り、正常な抜け毛には毛根鞘という白い組織が付着していますが、AGAに特徴的な抜け毛は毛根が黒い状態で抜け落ちます。このような特徴がある抜け毛は、髪の成長途中で抜け落ちてしまっている可能性が高いです。これは、髪の成長期が短縮されていることの現れでAGAの進行を意味しています。
このような抜け毛が増えてくると、髪が軟毛化していくため見た目にも徐々に密度低下を感じ始めます。当院ではマイクロスコープを用いて軟毛化の状態を診察します。
家族歴がある方は更に注意が必要ですので早めに専門クリニックへ相談されることをおすすめします。
関連記事：AGAとは？見分け方や発症の原因、治療方法について解説
②円形脱毛症が疑われる抜け毛
円形脱毛症の抜け毛には様々な特徴があります。
特に重症化へ向かう急性期においては、力を入れなくてもポロポロと切れるように髪が抜け落ちます。その他にも、特徴的な毛根をした抜け毛が増えます。
生理的な抜け毛では抜け毛の根元が丸い棍棒状なのに対し、円形脱毛症による抜け毛は細く尖った状態（萎縮毛）になっています。これは円形脱毛症の原因である自己免疫の攻撃により毛根部に炎症が起き、栄養が行き届かず発育不良となった毛髪が切れるように抜けてしまうことで起きます。
円形脱毛症には様々なタイプが存在し、明らかに円形の脱毛斑がある場合と全体に脱毛が及ぶ場合など様々ですので来院する患者様の中にはＡＧＡと思い込んで相談に来る方もいらっしゃいます。
判断が難しい場合でも、当院ではAGA・円形脱毛症いずれの治療も行っておりますので早めにご相談ください。
関連記事：円形脱毛症は病院に行った方がいい？早期治療が大切な理由とクリニック選びのポイント
③AGAと円形脱毛症を併発している
上記の両方を併発しているケースもあります。
このような場合は自己判断が難しく、またどこに相談に行くべきか悩ましいと思います。一般的なＡＧＡクリニックでは円形脱毛症の治療をお断りすることが多いため、そのような経緯で当院を受診される患者様は非常に多いです。
AGA・円形脱毛症いずれにおいても早期での治療開始が重要になります。
関連記事：円形脱毛症とAGAが併発することはある？それぞれの特徴や見分け方、治療方法について解説
抜け毛の異常を感じたら、早めの受診を！
生理的に自然と抜ける落ちる場合は心配ありませんが、上記のように異常な抜け毛を感じた場合には放置しておいても改善が見込めないため、早めの相談が大切です。
当院では医師をはじめ、毛髪診断士の資格を有するカウンセラーが在籍しており、日頃の生活習慣や過去の治療歴、遺伝的傾向などお伺いしじっくりとお悩みに向き合っております。
AGA・円形脱毛症ともに多くの治療実績がございます。お一人で悩まず気軽にご相談ください。
