育毛剤と発毛剤 (ミノキシジル外用)
育毛剤と発毛剤は効果・特徴に違いがあります。
最近ではミノキシジル配合の発毛剤がテレビ放送されるようになってきてネットでも育毛剤広告に触れる機会も多くなりました。
そこで今回は、育毛剤と発毛剤の違いについて解説します。
育毛剤とは?
頭皮の環境を整えるのが育毛剤です。育毛剤は頭皮環境を整えて、血行の促進や環境を整えるといったことを行います。薄毛にならないように抜け毛を防ぐことが目的となります。
その為、使えば毛が生えてくるような毛生え薬ではありません。
また使ったから必ずしも抜け毛予防になるというわけではありません。
育毛剤には、頭皮の血行を促したり、頭皮に栄養を与えたりする働きがあり、健康的な毛髪を育てる効果を期待するものです。
発毛剤とは?
発毛剤には、発毛成分のミノキシジルが配合されており、新しい毛髪の発毛と成長を促す効果があります。
ミノキシジルが頭皮の中にある毛乳頭細胞に直接働きかけることで、毛髪をつくる毛母細胞を活性化させ、薄毛や抜け毛につながっているヘアサイクルの乱れを補正し、新しく発毛を促します。
さらにコシハリのある毛髪へと成長させる効果も期待できます。
すでにある毛髪を力強く成長させるだけではなく、新しく生やし、育て、定着させるのが発毛剤の効果となります。
現在、日本で市販の医薬品として認められているのは、発毛成分としての「ミノキシジル」を含んだ外用薬のみです。内服薬に関しては、医師の診察が必要となります。
端的に言うと発毛剤は、新しい毛を生やす「発毛効果」が認められている医薬品です。
髪の毛がなくなってしまった部分でも、発毛する可能性が期待できるものを指します。
育毛剤は今毛がある部位の環境を整えてくれるものとなっております。
育毛剤と発毛剤、どちらを選ぶべき?
AGA(男性型脱毛症)などで、生え際が後退していた入り、消失した部位にそ新しい髪の毛を生やしたいのあれば、「発毛剤」が第一選択になるでしょう。
その「発毛剤」ですが、効果が認められてる成分はミノキシジルです。
できるだけ成分が多いものを選びたいと思いますが、市販品では医薬部外品の法律上の問題で5%が上限の濃度になります。一本8,000円程度するものが多く流通しています。
当院で処方できる発毛剤
当院ではクリニック処方になるため、5%および15%をご用意させていただいております。
有効成分が3倍だから値段が3倍になるわけではありません。せっかく使うならコストパフォーマンス的にもミノキシジル15%の外用をおすすめしております。
塗布回数も5%が1日2回なのに対し、15%濃度のミノキシジル外用薬は1日1回の塗布で薬効を発揮します。
ミノキシジル外用は内服よりもより全身副作用が少ないと考えられています。ただし、皮膚の掻痒感、発赤、湿疹、アレルギー反応、毛嚢炎などが起こりえます。また一時的に毛が抜ける初期脱毛も起きえます。
ミノキシジル配合の発毛剤がクリニック経由でなくても買える時代にはなりました。
とはいえ、元が薬なので副作用のフォローが本来は必要になることを念頭におかなければなりません。また市販の外用薬だけでは不十分で、デュタステリドやメソセラピーといった治療を併用したほうがいいこともあります。
まとめ
発毛剤は第1類医薬品です。
第1類医薬品を買う場合、髪の専門クリニックで診察を受け、経過や副作用についてもフォローがあると安心して使用を始められます。
自己判断で安易に治療を開始せず、薄毛治療専門のクリニックでご相談ください。
初回のカウンセリングは無料で行っております。
お一人で悩まずお気軽にお問合せください。