コロナ抜け毛とは、コロナウイルス感染による後遺症のひとつです。性別や年齢を問わず、コロナ感染後に抜け毛の症状を訴える方が増えてきています。
「放っておいても治るの?」と、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、コロナ抜け毛の原因や治療方法について詳しく解説します。
重症度と後遺症発現率の関係や、ワクチン接種による抜け毛についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、当院ではコロナ抜け毛を含む、さまざまな脱毛症の治療を行っております。
薄毛にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
コロナ抜け毛の原因とは?4~5人に1人がコロナ後遺症の脱毛を体感
コロナ抜け毛の原因はまだハッキリと解明されていませんが、発熱などの症状による身体的な負担や、コロナ禍での精神的なストレスが原因ではないかと考えられています。
コロナ抜け毛の発症率は4~5人に1人です。
大阪の5つの病院でコロナ患者285名を対象にした調査によると、17.1%の方が脱毛症を報告しています。
※調査期間:2020年1月1日~12月31日
参照:A cross-sectional, multicenter survey of the prevalence and risk factors for Long COVID | Scientific Reports
疾病管理予防センターと国立国際医療研究センターが、退院したコロナ患者63名に行った電話インタビューによると、患者の24.1%が脱毛症を報告しています。
※調査期間:2020年7月30日~8月13日
参照:Prolonged and Late-Onset Symptoms of Coronavirus Disease 2019
また、報告された脱毛症の症状もさまざまです。例としては、以下のようなものがあります。
- 休止期脱毛症
- 円形脱毛症
- AGA(男性型脱毛症)
それぞれの脱毛症について、詳しくみていきましょう。
①休止期脱毛症
コロナ抜け毛は、休止期脱毛症の可能性が高いと言われています。
休止期脱毛症とは、疲労やストレスなどなんらかの原因で毛髪の多くが休止期(髪の成長がストップする時期)になり、抜け毛が増える症状のことです。
たとえば出産後に抜け毛が増える産後脱毛も、休止期脱毛の一種です。女性の方にとっては、こちらのほうがよく知られているのではないでしょうか。
年齢や性別を問わないことや、自然に回復するケースも見られるなど、コロナ抜け毛の特徴は休止期脱毛症と非常によく似ています。
②円形脱毛症
円形脱毛症も、コロナ感染後に見られる脱毛症のひとつです。
円形脱毛症とは、円形や楕円形の脱毛斑が特徴の脱毛症で、自己免疫疾患やストレスなどが原因と言われています。
コロナ感染後、免疫力の低下や治療期間中のストレスなどが起因となって、円形脱毛症を発症する可能性は十分あると言えるでしょう。
また、過去に円形脱毛症になった経験のある方は、コロナ感染後に円形脱毛症が再発しやすいというデータもあります。
参照:Alopecia in patients with COVID-19: A systematic review and meta-analysis – JAAD International
③AGA(男性型脱毛症)
コロナ感染後にAGA(男性型脱毛症)と診断される方もいます。
海外のメタ分析によると、コロナ後に脱毛症を報告した男性の86.4%がAGAと診断されたそうです。
参照:Alopecia in patients with COVID-19: A systematic review and meta-analysis – JAAD International
ただし、コロナ感染前からもともとAGAであった可能性もあり、コロナ感染とAGAの関係についてはいまだ不明です。
AGAは男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)が原因で起こる脱毛症のことで、ヘアサイクルが極端に短くなり、頭頂部や前頭部から徐々に薄くなっていくのが特徴です。
細い毛や、成長途中の毛が抜ける場合はAGAを疑ってみましょう。
コロナの重症度と後遺症の発現率は関係する?
コロナ感染後の後遺症は、感染時の症状が重症であるほど発現しやすいと言われています。
広島県がコロナ患者2,025人を対象にした調査によると、感染時の重症度が高い人ほど、後遺症の発現率も高かったそうです。
※調査期間:2021年12月10日~12月24日
参照:新型コロナ後遺症(罹患後症状)の 実態調査結果と相談・診療体制について
上記調査によると、後遺症の発現率は以下のようになっています。
感染時の重症度 | 後遺症の発現率 |
重症 | 61% |
中等症 | 44% |
軽症 | 33% |
無症状※ | 5% |
軽症でも約3割、重症化した場合は6割以上の方に後遺症が発現しており注意が必要です。
コロナワクチンで抜け毛が増える?副反応が影響する可能性も
コロナワクチン接種によって抜け毛が増える「ワクチン抜け毛」という言葉も、近年注目を集めています。
結論から言うと、ワクチン接種と抜け毛に医学的な因果関係は認められていません。
しかし、副反応による体力の低下や、免疫力の低下によって、休止期脱毛症や円形脱毛症が起こる可能性は考えられます。
「ワクチン接種後に抜け毛が増えた」と感じる場合は、ワクチンのせいと決めつけず、まずは薄毛専門のクリニックに相談してみましょう。
コロナ抜け毛にお悩みの方は、リバイブAGAクリニックへご相談ください
コロナ抜け毛にお悩みの方は、リバイブAGAクリニックにぜひご相談ください。
コロナ抜け毛にはさまざまな脱毛症の可能性があります。早期の改善には、それぞれの脱毛症に適した治療が必要です。
薄毛治療クリニックの中には、円形脱毛症やFAGA(女性の薄毛)治療に対応していないクリニックもあります。
リバイブAGAクリニックなら、コロナ抜け毛の原因がAGAやFAGAだけでなく、円形脱毛症の場合でも治療可能です。
カウンセリング・相談は無料ですので、「コロナ後に抜け毛が増えた」という方はぜひ、お気軽にご相談ください。
コロナ抜け毛は治せる?治療方法をご紹介
コロナ抜け毛は、さまざまな脱毛症の可能性が考えられます。
軽度の休止期脱毛症や円形脱毛症の場合は自然回復することもありますが、より回復を早めたい方や、症状が重い方は治療が必要です。
主な治療方法は以下の3つです。
- 投薬治療
- メソセラピー(注入治療)
- HARG療法
それぞれ、詳しくみていきましょう。
①投薬治療
コロナ抜け毛の症状によっては、DHT阻害薬やミノキシジルなどの投薬治療が有効です。
DHT阻害薬 | ミノキシジル | |
薬の種類 | 内服薬 | 内服薬・外用薬 |
効果 | AGAによる脱毛を抑制 | 発毛を促進 |
効果が期待できる脱毛症 | AGAのみ | AGA、FAGA、円形脱毛症、休止期脱毛症など |
副作用 | 初期脱毛、性欲減退など | 動悸、息切れ、頭皮のかゆみ、かぶれなど |
ただし、DHT阻害薬が使用できるのは、AGAの場合のみです。
DHT阻害薬は休止期脱毛症や円形脱毛症、FAGA(女性の薄毛)などの治療には効果が期待できません。
一方でミノキシジルは、性別や年齢を問わず、あらゆる脱毛症に効果を期待できます。
AGAの場合はDHT阻害薬とミノキシジルを併用し、それ以外の脱毛症の場合はミノキシジルを中心にした治療を行うのがよいでしょう。
②メソセラピー(注入治療)
メソセラピー(注入治療)はAGA以外の脱毛症にも効果が期待でき、より早く、より効果的な発毛を求める方におすすめの治療法です。
円形脱毛症や休止期脱毛症の治療にも用いられます。
メソセラピーでは、注射器やメソガンと呼ばれる器具を使用して、頭皮に直接薬剤を注入します。※薬剤の内容はクリニックによって異なります。
デメリットは、投薬治療と比べて費用が高額になりやすい点です。
<当院の料金例>
治療方法 | 金額 |
投薬治療(内服・外用) | 月々1,650円~ |
メソセラピー(注入治療) | 月々49,500円~ |
また、副作用として注入による頭皮の赤みやかゆみ、若干の出血を伴うことがあります。
③HARG(ハーグ)療法
HARG(ハーグ)療法は、150種類の成長因子を含むHARGカクテルを頭皮に注入することで、より即効性のある発毛が期待できる治療法です。
HARGカクテルには以下のような成長因子が含まれており、AGAだけでなく、FAGAや円形脱毛症など、コロナ抜け毛のあらゆる症状に効果を期待できます。
<主な成長因子と期待できる効果>
成長因子 | 期待できる効果 |
KGF (ケラチノサイト成長因子) | 髪の毛や皮膚の形成に必要なケラチノサイトを活性化し、発毛を促進、脱毛を予防する。 |
PDGF (血小板由来成長因子) | ダメージを受けた頭皮や毛包の修復を促し、発毛を促進、脱毛を予防する |
VEGF (血管内皮細胞成長因子) | 新生血管の形成を促進し、育毛の促進、毛髪の増量に導く |
重篤な副作用は報告されていませんが、メソセラピーと同じく、注入による頭皮の赤みやかゆみ、若干の出血を伴うことがあります。
コロナ抜け毛についてよくある質問
コロナ抜け毛についてよくある質問をまとめました。
Q.コロナ抜け毛は何科を受診すれば良いですか?
AGAだけでなく、さまざまな脱毛症に対応した薄毛治療の専門クリニックをおすすめします。
コロナ抜け毛は人によって症状がさまざまで、それぞれにあった治療が必要だからです。
とくに、専門としていないクリニックの場合、内服薬や外用薬のみしか対処方法を持ち合わせておらず、効果的な治療を提案できない場合もあります。
対応しているかわからない場合、LINEやメール、電話で事前に相談してみるのもよいでしょう。
Q.コロナ抜け毛は発症したらいつまで続きますか?放置しても回復しますか?
脱毛症の種類によります。軽度の休止期脱毛症や、円形脱毛症であれば、放置していても2~3ヶ月で回復する可能性はあります。
疾病管理予防センターと国立国際医療研究センターが行った電話インタビューによると、脱毛症が解消した5人の患者の、平均脱毛期間は76.4日でした。
参照:Prolonged and Late-Onset Symptoms of Coronavirus Disease 2019
しかし、AGAの場合は放置していると徐々に薄毛が進行していくため、治療が必要です。
自身で抜け毛の症状を判断することは難しく、複数の脱毛症が合併しているケースあります。
薄毛が気になる方、回復を早めたい方は、薄毛治療の専門クリニックへご相談ください。
Q.コロナ抜け毛に効く食べ物やサプリはありますか?
タンパク質や亜鉛をしっかり摂取するのがおすすめです。
タンパク質は肉や魚、卵、大豆などに多く含まれている栄養素です。髪の毛など体を作る材料になります。
亜鉛は牡蠣や、豚レバーなどに多く豊富に含まれている栄養素です。髪の毛の大部分を構成する「ケラチン」の生成を促すと言われています。
食事で摂取するのが難しい場合、タンパク質はプロテインバーやプロテインドリンク、亜鉛はサプリメントを活用するとよいでしょう。
薄毛・抜け毛のお悩みはリバイブAGAクリニックへ
コロナ抜け毛をはじめ、薄毛・抜け毛に関する悩みは、リバイブAGAクリニックにお任せください。
リバイブAGAクリニックでは、AGA・FAGA・円形脱毛症など、あらゆる脱毛症の治療が可能です。
内服薬・外用薬による治療はもちろん、メソセラピーや人気のHARG(ハーグ)療法も取り扱っています。※当院はHARG療法認定施設です。
カウンセリング・相談は無料です。コロナ抜け毛が気になっている方、回復の兆候が見えない方は、ぜひお気軽にご相談ください。