コラム記事

AGA治療と比較

公開日：2024/04/12 更新日：2024/04/30

AGA治療薬とは、AGA（男性型脱毛症）を改善するお薬です。フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルなどといったAGA治療薬を使用することで、薄毛や抜け毛が改善されることは臨床データからもわかっています。

AGAは進行性の脱毛症で、治療をしなければ薄毛や抜け毛の進行をストップさせることはできません。しかし、セルフケアや市販の育毛剤を試すだけでは、AGAを改善することはそう簡単ではありません。「AGAをなんとかしたい」、そう願う方にお勧めなのがAGAの専門医が処方するAGA治療薬です。

フィナステリド
フィナステリド　について	5α還元酵素阻害薬（Ⅱ型のみ）。DHT（抜け毛ホルモン）を阻害してヘアサイクルを正常化して抜け毛を予防する。
効果	AGAの進行遅延
副作用	多毛、リビドー減退、性欲減退、肝機能障害、過敏症、そう痒症、蕁麻疹、血管浮腫　初期脱毛
特徴	添付文書でも進行遅延となっており、増毛というよりは若い人やstageの浅い人の守りの薬。服用中は献血できない。PSA（前立腺癌のマーカー）が半分程度で評価される。
プロペシア　　　について	「プロペシア」は、「フィナステリド」という抜け毛を抑える有効成分を主成分として作られAGA治療薬です。

デュタステリド
デュタステリド　について	5α還元酵素阻害薬（Ⅱ型＋Ⅰ型）。DHT（抜け毛ホルモン）を阻害してヘアサイクルを正常化して抜け毛を予防する。
効果	AGAの治療、増毛
副作用	多毛、リビドー減退、性欲減退、肝機能障害、過敏症、そう痒症、蕁麻疹、血管浮腫　初期脱毛
特徴	フィナステリドより上位互換にあたる薬であり、増毛が期待できる。ミノキシジルなどと併用するとより高い効果がある。CYP3A4阻害作用のある薬と併用ができない。服用中は献血できない。PSA（前立腺癌のマーカー）が半分程度で評価される。
デュタステリドについて	「ザガーロ」は、「デュタステリド」という抜け毛を抑える有効成分を主成分として作られAGA治療薬です。

ミノキシジル
ミノキシジルについて	元々は降圧薬としてデザインされていた薬。頭皮の血流改善効果。最近では発毛剤などにもよく使われる。当院でも内服および外用がある
効果	血管拡張作用があり毛母細胞に栄養や酸素エネルギーを送ることで増毛効果
副作用	内服　低血圧、手足の浮腫、頭痛、めまい、動悸、多毛等外用　発疹・発赤、頭痛、接触皮膚炎、湿疹、脂漏性皮膚炎等
特徴	髪を増やす作用があるが、デュタステリドとは薬効が違うため、併用するとより高い効果。全体を内服、気になる部位を外用など併用も可能。多毛など気になる方は外用選ぶ傾向にあります。市販のミノキシジル外用は5%までですが当院では5と15％の取り扱いあり。
おまけ	内服と外用のタイプがあり併用もしくは多毛などの副作用気にするか等で使い分けます

メソセラピー
メソセラピーについて	直接頭皮に有効成分を注入、薬剤浸透率が良いため急速発毛
効果	成長因子　ミノキシジルなどは含まれる。一番効果が高い
副作用	発赤、発疹、出血、掻痒感　アレルギー反応　感染
特徴	効果自体は一番高く、進んだ方や生え際頭頂部など局所が気になる方にお勧め。半年から1年メソセラピーと内服併用しながら、いい状態で内服で維持という方が多い。当院はU225という1分に400回以上注入できる最先端の機械を使うので、通常よりも痛みが少ない。通常は10-20か所の注入だと全範囲うてなかったり隙間が出るがより広い範囲に隙間なく注射することができコストパフォーマンスが良くなっている。

HARG
HARG　について	ヒト幹細胞から抽出した成長因子などの有効成分を直接頭皮に注入していく。吸収率が良いため即効性および効果が高く、気になる部位に重点的に打てる。日本毛髪再生研究会認定施設でしか施術できない
効果	毛髪再生医療発毛を促すだけでなく、その後の脱毛予防効果もある
副作用	発赤、発疹、出血、掻痒感　アレルギー反応　感染（重篤な副作用報告はなし）
特徴	メソセラピーの一種だが、成長因子の中身が違う。通常のメソセラピーは十数種類の成長因子だがHARGでは150程度含まれるといわれている。進行している方や生え際頭頂部など局所が気になる方にお勧め。半年から1年HARGと内服併用しながら、いい状態で内服で維持という方が多い。当院はU225という1分に400回以上注入できる最先端の機械を使うので、通常よりも痛みが少ない。通常は10-20か所の注入だと全範囲うてなかったり隙間が出るがより広い範囲に隙間なく注射することができコストパフォーマンスが良くなっている。メソセラピーの一種ではあるため、副作用などの特徴は似ている。