「AGA(男性型脱毛症)治療は早めに開始する方が良い」という記事や話を耳にしたことはありませんでしょうか。
結論はその通りなのですが、その理由にはどのようなことがあげられるのでしょうか。
そこで今回は、AGA治療は早めの開始がおすすめな理由や、早めに開始するメリットについて解説していきます。
是非参考にしてみてくだい。
AGA治療は早めの開始が大切な理由
まずは、AGA治療を早めに行うことが大切な理由について解説していきます。
治療についてお悩みの方は是非一読してみてください。
①AGAは進行性の脱毛症で放置しても治らないため
AGAは進行型の脱毛症です。このことは日本皮膚科学会のガイドラインにも記載されています。
そのまま放置しておいても毛量が改善していくことはありません。しかし、現在ではAGAのメカニズムについての研究が進んでおり、治療により状態を改善していくことが可能になっています。
薄毛が気になってきても「自分はまだ大丈夫」と治療を先延ばしにしている方も多いと思います。しかし、特に若い段階で症状を自覚している場合は進行も早いため注意が必要です。
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気になり始めたら、早めに専門クリニックへ相談することが大切です。
②ヘアサイクルの回数が限られているため
1つの毛母細胞がヘアサイクルを繰り返すことができる回数には限りがあります。日本人では一般的に10万本の毛髪があるとされており、このヘアサイクルが各毛髪ごとに生涯繰り返されています。
一般的にヘアサイクルは通常2〜6年の成長期があるとされています。この成長期の期間が短縮されることで短く細い髪(軟毛化かした毛髪)が散見されるようになりAGAの症状が進行していきます。
生涯で繰り返されるヘアサイクルの回数は決まっています。
一度役目を終えた毛母細胞を完全に回復させることは非常に困難であるため、なるべく早く治療を開始することで、ヘアサイクルの回数をキープしていくことが重要になるのです。
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③毛量の回復効果が高くなるため
前述の通り、AGAは進行性のため自然治癒に向かうことはありません。
頭頂や生え際がつるつるの状態まで進行してしまった場合、毛母細胞の発毛力がかなり落ちていることになりますので、元の状態までの毛量回復は困難になります。
しかし、現在では薬での治療だけではなくより高い効果実感を得られる注入治療もスタンダードになっています。
満足のいく毛量まで回復させるためにも、早めに出来る限りの治療を行うことが効果実感への近道となります。
AGA治療を早めに開始するメリットについて
前段で、AGAの治療は早めに開始することが大切な理由について説明しました。
では、AGA治療を早めに開始した場合のメリットはどのようなことがあげられるのでしょうか。
解説していきたいと思います。
①薄毛の悩みから早めに解放される
薄毛の悩みはQOLを著しく低下させます。
日ごろから周りの目が気になったり、温泉や海など髪のボリュームダウンをしいられる場面では尚更です。
男性のビジュアル面において毛髪の占める割合は非常に大きいと言えます。女性であれば髪以外にも顔の造形や、体毛の脱毛など気に掛ける部分が男性よりも多岐にわたりますが、男性の場合はどうでしょうか。
男性にとって薄毛を予防し、毛量を改善させることは日ごろの生活の質向上に大きく影響します。
早めに治療を行い、コンプレックスから早期に開放されることは大きなメリットと言えるのではないでしょうか。
②治療コストを抑えることができる
AGAの治療法はご自身の毛髪で本来の毛量を取り戻す治療です。
進行が深刻でない場合には、投薬や注入治療によって毛量を取り戻すことが可能です。しかし、毛母細胞が役割を終えているようなケースでは、高額な植毛手術やウィッグなどを検討することになります。
植毛手術や替えの必要なウィッグの場合には、非常に高額な治療費が必要になってしまいます。
まだご自身の発毛力を取り戻せる段階で治療を開始することで、そのような高額な薄毛治療まで至らずに改善することが可能になります。
③自然と増えていくため周りに気づかれにくい
毛量の低下がまだ軽度な場合には、治療により毛量が増えても周囲から気づかれにくいというメリットもあります。
薄毛の問題は非常にセンシティブなため、なかなか本人には言いにくいものですが内心思われている可能性もあります。
そのようなケースの場合でも、密度低下が顕著な場合に比べて徐々に増えていくので周囲に気づかれにくいのです。
④治療効果の実感が早い
進行が重症化している場合、発毛実感までに要する期間も長くなります。
まだ密度低下が軽度な場合、比較的早期に毛量の回復を実感していただけます。
実際に当院に通院いただいている患者様も皆様そのような経過を実感いただいております。
それでは実際に、当院の症例で進行度による経過の違いを見ていただきましょう。
進行度による治療経過の比較
当院の症例で、進行が軽度な場合と進行している場合を比較してみましょう。
上記の症例からわかるように、同世代の男性でも進行度が軽い場合は投薬+注入治療約3ケ月で治療を終えることができています。
対して、進行が進んでいるケースでは最終的には満足のいく毛量回復ができましたが同時期で比較するとまだ密度が戻りきっていません。
治療を早めに開始することで、早期に満足度の高い治療効果が得られることがわかります。
AGAが気になり始めたら早めのご相談を!
ここまでの解説でAGAは早期での治療開始が大切であることがご理解いただけたと思います。
当院では進行度をマイクロスコープを用いて診察をおこない、その方の希望や症状に応じた治療をご提案しております。
最近ではオンラインでの診療を行っているクリニックもありますが、画面越しではなかなか正しい状態の把握がむずかしく、治療開始後の経過観察にも不安がのこります。
当院は患者様一人ひとりと丁寧に向き合うことを心がけております。どうぞ安心してご相談くださいませ。